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妊婦の血液でダウン症の診断;遺伝子カウンセラーもいないのに?

ハワイ旅行の日、ラウンジから出ようとしたら、入った時にはなかった(はず)夕刊

つい、大きな見出しに、手にとってしまい、、、

受付のお姉さんに、「これって、持ち出したらだめなんですよね」と聞くと

「通常はダメなんですけど、もう今日も終わりますから、どうぞ」と。


妊婦の血液から胎児のDNAを抽出してダウン症かどうかを調べるという方法で、今の技術なら確かに可能だと思う(胎児の産物が妊婦の血液から検出できること自体のしくみなどは具体的には分からないのだけど、がんではそれと同じようなことがすでにされているから、、、)

記事には遺伝子カウンセリングなどの施設が整うなどの環境整備が必要とあったけれど。


今、自分が一番興味があるのが、がんの遺伝子カウンセリング

必要だって、田舎で診療していても気づいた。

でも、現実見回して、九州内ではカウンセラーがほとんどいない現状。勉強しようにも、勉強する場所も遠い。


遺伝性がんはがんの5~10%程度と少なくはあるけれど、それでも数的にはダウン症より多いのでは?

(だって、単純にダウン症は1000人に一人、がんになる人は2人に一人)

絶対的に少ないのだ。


産婦人科では、
「お、遺伝子カウンセリングの特集してる(ダウン症の子を持ちながら、専門ががんなので、遺伝子カウンセリング=がんとつい思ってしまう自分って、、、)、、、と雑誌を覗くと、ほとんどが、出生前診断、そのほとんどがダウン症なのだ、、、
(ちなみに産婦人科に限定すると、数的には、卵巣がんは発症自体が少ないのと、子宮体がんは最近増えてはいるけど、背景因子などから、ダウン症の診断との単純な数の比較は難しい)


だから、がんの遺伝子カウンセリングが進んでないからといって(それでも、この最近の学会ではけっこう、遺伝性腫瘍について注目を浴び始めてきた)、ダウン症もそうだってわけではないのだろうけれど、、、

それでも一番大切なカウンセリングなどの配備がとにかく遅れる国、日本なのに、、、


何よりも、、、確かに、合併症とかがあって、出生前にそれを知ることで、対応できることもある。

でも、ちゃんと生まれてくることができた子は、だいたい生き延びることができるのだ

みんな、誰でも、多少の遺伝子異常はもっているのに。

なぜ、ダウン症だけ、特別扱いするんだろう?(頻度が多いのと、分かりやすい染色体異常だから)

ダウン症は、生まれてきたら、いけないの?

この出生前診断は、それを問いかけているんだけどな、、、


2012-09-01 07:28  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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